ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

2005年2月11日(金)
特筆記事
『パッチギ!』
出演:
塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカほか(日本映画)
★★★
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内容:「ゲロッパ」などで話題の井筒和幸監督の最新作。主人公を演じるのは新人の塩谷瞬。舞台は1968年の京都だ。京都の朝鮮高校の番長の妹に恋をした主人公と、在日朝鮮人という問題。淡い恋と差別、青春時代、60年代後半という独特の時代を描いた作品。伝説的な名曲「イムジン河」が何度もシーンの中で流れる。

感想:三連休の初日とあって映画館はほぼ満席。韓流ブームもあるのか、若い人もちらほらいるが、たいていの観客は40代〜60代とおぼしき人だ。68年が舞台ということで、私は当時まだ1歳。当然覚えているはずもなく、舞台も関西だけあって、時代背景の空気感にちょっとついていけない感じもしたが、言っていることはよくわかった。とくに当時の在日が置かれていた立場や環境、社会の風潮などは重くなりがちなテーマを明るく取り上げていて、好感が持てた。関心したのは60年代のセットだ。実際に今の河原を利用した部分もあって看板を入れないような工夫をしたのだろうが、セットが昔なつかしい(私でもそう感じる)古きよき日本の田舎の景色をうまく表現していた。映画全体のモチーフになっているのが名曲「イムジン河」だ。韓国と北朝鮮の境を流れている川だが、この曲が68年という時代にぴったりはまり、とくに今40代後半の人にオススメの映画だと思った。俳優は新人や若手を使っていて、妙な色がついていないのがいい。オダギリジョーや徳井優など個性派が脇をかためている。最後は「イムジン河」のメロディーとともにクライマックス胸が熱くなった。こういう映画ができたこと自体、日本が変わりつつある証拠だろうな、と感じた。だけど、私にはやっぱり1977年が舞台の「チルソクの夏」がしっくりくるな。


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