ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

2004年4月9日(金)
特筆記事
『スキャンダル』
出演:
ペ・ヨンジュン、イ・ミスク、チョン・ドヨン(韓国映画)
★★★★★
特筆記事

内容:18世紀、李朝時代、貴族の夫人が君子と企んで貞淑な未亡人を欲望の罠に落とすという恋愛ゲーム。原作はフランス文学「危険な関係」で、それを儒教秩序の厳しい韓国に置き換えている豪華な時代絵巻。李王朝の貴族で女性を射止める手腕にかけては並ぶもののいないプレイボーイをペ・ヨンジュンが颯爽と演じている。

感想:ヨン様来日フィーバーの直後、試写会があると聞いて観にいった。映画公開は5月末だが、少しでも早く観られてうれしい。さすがに話題の映画というだけあって、わずか50席ほどのシネカノン試写室は上映20分前にいっても8割方、席は埋まっていた。上映開始直前、なんとデヴィ夫人登場!噂の西洋人ボーイフレンドを引き連れての登場にちょっと驚いた。さて、映画を観おわって直後の感想は「期待以上の映画!」、「やっぱりヨン様はカッコイイ」、「衣裳がすばらしい」。ヨン様のアイドル映画(?)かと思いきや、まったくそんなことはない。やはり「冬のソナタ」同様に、丁寧な演技、情感のこもったセリフ回しにぐっとくる。

 主演はヨン様を始め、3人。政府高官の妻、チョ夫人(イ・ミスク)は夫が側室を迎え入れようとしていることに心中穏やかではない。そこで従兄弟でプレイボーイのチョ・ウオン(ペ・ヨンジュン)に側室をたぶらかすように頼む。しかしチョ・ウオンは若い側室より未亡人で貞節を守り続けるヒヨン(チョン・ドヨン)に興味を持ち、甘い言葉で落とそうとするが、なかなか落ちない。何といってもこの映画の見所はヨン様のしぐさや表情のカッコよさだ。そして、固く心を閉ざしていたヒヨンがしだいに心を開き、ついには愛を告げるシーンだろう。映画の中で最も心を打つ場面だ。だが、結局チョ・ウオンはヒヨンに冷たい仕打ちをしたあと、自分の本当の愛について気がつく。チョ・ウオンもヒヨンも死んでしまうが、ヒヨンがチョ・ウオンにもらった赤い襟巻を身につけて湖に上を歩くシーンには涙が出る。3人それぞれが愛を求めて生きているのに、結局は不幸な最後を遂げる・・。さみしい結末ではあるのだが、ストーリーの完璧さと映像の美しさ、芝居のうまさから、観終わっても、暗い気持ちには決してならない映画だ。むしろ、人を愛することを大切にしたい、という気持ちが沸き上がってきた。そして韓服というのか、韓国の民族衣裳が本当に美しい。あの衣裳を観ているだけでうっとりとできる。一見の価値ある映画といえる。


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