ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

2005年12月10日(土)

『僕が9歳だったころ』
出演:
キム・ソク、イ・セヨンほか
監督:ユン・イノ、韓国映画
★★★


内容:1970年代の韓国・慶尚道が舞台。原作は「9歳の人生」という本で韓国で10年間に130万部というベストセラーになった小説。田舎の小学校に通う9歳の貧しい少年と転校してきたなぞの美少女との淡い恋、万引き事件、家庭など当時の韓国の庶民の日常生活を描いたほのぼのとした作品。韓国ならでわの恋、同級生のやきもち、別れ、貧しさ、といったものが登場する。最後に美少女が転校していくときに彼女がついていた嘘や悲しさがわかってジーンとする。少年少女版「冬のソナタ」との呼び声も高い。キャストは90%以上が小学生の子供で、オーディションで選ばれた。

感想:この映画も2006年お正月映画第2弾だが、仕事のため先行して見ることになったもの。日常生活を淡々と描いた作品であるため、ハードな社会派「イノセント・ボイス」に比べるとインパクトに欠け、やや退屈ではあるが、韓国社会の風俗や文化に興味がある人なら、それなりに楽しめる場面を見つけられる作品だと感じた。たとえば韓国の70年代の服装や村の風景だ。日本にたとえるならば大ヒット中の映画「always3丁目の夕日」に近い昭和30年代だろうが、それよりも少し貧しい感じがする。韓国も70年代は高度経済成長に入ろうとしていた時代、安価な労働力が求められ、貧富の差もあった。

ベトナム戦争や朝鮮戦争の影もそこここに描かれている。また、目の悪いお母さんをお店の人が白い眼で見るシーンなどはいかにも韓国映画らしい。目の悪いお母さんのことを思ってサングラスを買おうとした少年をお母さんが叩くシーンがあるが、日本なら子供をたたくのはたいていお尻。お尻ぺんぺんが普通だが、韓国では足のふくらはぎの ところだ。そういえば「チャングム」でもチマをたくしあげて、足を出し、あざができるほどムチで叩いていた。こういうシーンは興味深い。また、9歳という微妙な年齢の子供の 心理もよくわかり、思わず自分の子供時代を振り返った。子供の頃ってこうだったかな、と 共感することもできる。力強さはないが、親子で見るにはよい映画だろう。


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