ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

2006年3月29日(水)
特筆記事
『力道山』
出演
:ソル・ギョング、中谷美紀、藤竜也ほか
監督:ソン・へソン(韓国映画)
★★★★★
特筆記事

内容:1945年、貧しさから脱出しようと祖国を離れて日本にやってきた男性(力道山)が相撲の力士になり、日本女性と結婚する。やがて外国人は横綱になれないとわかり絶望するが、アメリカにわたり、プロレスの世界で英雄として成功していく生き様を描いている。主演は韓国の「シルミド」などで知られるソル・ギョング。妻役には中谷美紀。

感想:2時間半の映画だと聞いて、退屈しないか少々心配して出かけたがまったくその心配はなかった。賛否両論分かれるかもしれないが、私はとても感動した、すばらしい映画だったと思う。第一にすばらしいのはソル・ギョングの見事な演技だ。最初、主演がソル・ギョングだと聞いたときは「えっ、ソル・ギョングってそんなに太っていたっけ?」と思ったが、実際に撮影前の5ヶ月で役作りのため、なんと30キロも太ったとか。しかし、力士役なので裸の場面が多いのだが、ぶよぶよしたところはまったくなく、まさにすっかり鍛え上げたスポーツマンらしい身体になっているではないか!プロレスラーとなった姿にもまったく違和感がない。その役者魂にまず感心させられた。次に感動したのはソル・ギョングの日本語だ。確かに100%完全な日本語ではなく、途中聞き取りにくい部分もあったがそれでも99%日本語のせりふ。しかも怒鳴るシーンが多いので、大変だったのではと思う。実際の力道山の日本語のレベルがどの程度だったのか、知るよしはないがお相撲さんだったのだから、朴訥として、たどたどしい部分があっても周りの日本人はとくにおかしいとは感じなかったかもしれない。現に、力道山は日本人の英雄であり、長い間、日本人だと信じられていたのだから。また、周囲の日本人俳優もとってもよかった。藤竜也はヤクザ役がはまっていたし、中谷美紀の献身的な妻ぶりもよかった。それにしても韓国の俳優はすばらしい。10キロの減量はできても、30キロの増量なんてなかなかできない。ソル・ギョングのほかの映画も見てみようと思う。それに「力道山」の本ももっと読んでみたいという気持ちになった。1960年代の日本の美しい風景も一見の価値あり、だ。


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