ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

2005年5月5日(金)
特筆記事
『always 三丁目の夕日』
出演:
吉岡秀隆、小雪、堤真一、薬師丸ひろ子、堀北真希ほか
監督:
山崎貴 (日本映画)
★★★★★
特筆記事

内容:昭和33年の東京が舞台で、古きよき時代の日本にスポットを当てた人情ストーリーになっている。東京のとある町。東京タワーが完成する少し前、しがない自動車工場、鈴木オートを経営する夫婦の家に集団就職で青森からひとり、六子がやってくる。立派な会社だと思い込んでいた六子は店を見てがっかりするが、その家のひとり息子の小学生、一平に「もうすぐうちにテレビがくるんだよ」と打ち明けられ、明るい気持ちになる。向かいに住むのは駄菓子屋を営みながら三流少年誌に冒険小説を書く竜之介。ある日、一杯飲み屋で知り合ったヒロミから身寄りのない男の子の世話を頼まれてしまう。

感想:上映開始から半年以上が経って「もう混んでいないだろう」とたかをくくってGWに観に行ったのだが、甘かった。目黒シネマという小さな映画館に行ったのだが、行列するすごい人の数にまず驚いてしまった。評判を聞いて「観てみたい」と思う人がまだまだいたのだ。コマーシャルなしでいきなり上映開始。映像は昭和33年という、まだ私も生まれていない時代なのだが、なぜかすごく懐かしい。しょっぱなから、おじいちゃん、おばあちゃんの家を思い出すような、暖かな雰囲気に包まれた。映画は鈴木オートの一家と、向かいに住む駄菓子屋で小説家の竜之介(と子ども)の2家族を中心に描かれているが、何ともすばらしいのはやはり竜之介役の吉岡秀隆の演技である。どちらかというと情けない役が多い吉岡だが、今回も同じ。だが、子どもの淳之介とのやりとりに思わず涙があふれてしまう。飲み屋の女、小雪が出る映画を見るのは初めてで、これまではコマーシャルのイメージが強すぎて「食わず嫌い」的なところがあったのだが、酒場で竜之介に指輪の箱をプレゼントされる場面での演技は吉岡に劣らずすばらしかった。ストーリーを盛り上げているのは2人の子役と集団就職で東京に出てきた六子だ。六子役の掘北真希には実は取材で一度だけ会ったことがある。家庭教師のトライのCM撮影だったのだが、顔が小さくてかわいかったのを覚えている。当時はオーラもなく、タレントというよりも、どこにでもいる普通の女の子に見えたが、映画の中ではほっぺたを赤くして集団就職の子らしい演技だった。堤真一が鈴木オートの社長役で出ているのだが、残念だったのは堤がかっこよくて町工場の社長には見えなかったこと。芝居はうまいけど、姿はどう見ても・・・。時代が変われば人間の顔も変わる。もう昭和30年代と今とでは、日本人の顔は変わってしまったようだ。それにしても、東京タワーができた頃と今の日本はあまりにも違う。この映画は確かにいい映画で泣けたけれど、そんなにすごい映画だろうか?ちょっとほのぼのするいい映画が、日本で最高の映画だと褒めたたえられるというのは、それだけ日本人が昔を忘れ、あまりにもすさんだ日々を過ごしているからなのではないだろうか。


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