ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

2007年5月10日(木)
特筆記事
『ニーハオ 小平』(原題:小平ニンハオ)
監督:ロアン・リュウホン
制作:中央文献研究室、中央電視台、中央新聞ドキュメンタリー映画製作所ほか
94分、22004年、トウ小平氏死去10周年・香港返還10周年、日中国交正常化35周年記念
於:ポレポレ東中野
★★★★

特筆記事

内容:中国の改革・開放の立役者である小平氏の生い立ちから死亡までの92年間を膨大な写真や記録映像、ニュース映像からたどったドキュメンタリーの記録映画。「4つの近代化」「白猫黒猫論」「南巡講話」「香港の一国二制度」など数々の計画や論理を打ち立てた小平氏とはいかなる人物だったのかを探る上で貴重な資料となる作品。監督は中国の若手女性監督のロアン・リュウホン氏。

感想:久しぶりに映画館に足を運んだ。今年は香港返還10周年の年ではあるが、小平死去10周年ということはすっかり忘れていた。偶然、総武線で東中野駅前を通ったときに見かけたのが「ニーハオ 小平」の看板だった。レイトショーに入ってみると観客は私を含めて6名。同時期に上映していた「胡同愛歌」のほうが、やっぱり人気があるらしい。映画は天安門広場前でオープンカーに乗った小平氏の映像から始まった。中国のニュース番組に出てくるようなアナウンサーの発声のよい甲高い声が響いてきて、「これは中国語のリスニングにもよさそう」という気持ちになる。映画は記録映像とナレーション、そして革命ミュージックのような音楽で構成されていて、いかにも中国らしい。故郷の四川省広安県を出てから一度も戻らなかったという生い立ちからフランスに留学した時代、3度の失脚など節目ごとの出来事を時代を前に戻ったり、先になったりして見せていく手法だ。主体となるのはもちろん「公」の場面だ。指導者として演説している場面が多い。私でも子供の頃、まだ小平氏が演説している場面は記憶に残っている。中国語を学んでいた大学時代にも強烈な四川なまりの演説を聞いた覚えがあるが、まったく何を言っているのかわからなかった。今見てもやっぱり同じだった。日本の新幹線の乗り心地をインタビューに答えている場面などは新鮮な映像で、参考になる。おもしろい発見だったのは意外に若い頃の映像がたくさん残されているのと、「私」の場面もかなりふんだんに取り入れて編集していること。フランス留学の経験からワインとチーズが好きだったこと、サッカー好きでサッカーの試合はほとんど見ていたことなども語られている。さすがに長時間の記録映画だけあって、途中ちょっとおねむになってしまったが、中国のニュース映像を編集したわりに、工夫されていて楽しめる。人間小平がよく表れた作品に仕上がっていたと思う。


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