ジャーナリスト Kei Nakajima

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2008年2月19日(火)

『ラスト、コーション』
出演:トニー・レオン、タン・ウェイ、ワン・リーホン
監督:アン・リー(中米合作)
★★★★★



内容:1942年、日本占領下の上海が舞台。抗日運動に身を投じる女スパイのワン(タン・ウェイ)は仲間とともに敵対する特務機関のリーダー、イー(トニー)を 暗殺を図るため、愛人となるように仕組む。やがてその魅力でイーの愛人となったワンはイーと逢瀬を重ねるが、最後にはイーを逃し、自らは処刑される運命を 辿る。

感想:さまざまな国の人が行き交い、混沌とする上海や香港の様子がセットや衣装に見事に描き出されている。とくに素晴らしいのがタン・ウェイらが身にまとってい たチャイナドレスだ。40年代の流行を意識した、身体にぴったりとしたスタイルで、衣装を見ているだけでもため息が出るほど、すばらしい。会話は中国語を ベースに香港の広東語、上海語、英語が飛び交っていた。トニーの中国語に少しだけ違和感を感じたが、タンの広東語は完璧に聞こえた。トニーは香港人だが、 タンは杭州生まれの中国人。英語の発音も見事で言葉のセンスには目を見張るものがあった。当時の香港と上海の対比として、街の様子や物資の充足度も上手に 描いている。映画の中で、上海人から見た香港の様子も垣間見られる。前評判では過激な性描写ばかりが注目されていたが、映画の中では生と死の狭間という厳 しい環境下に置かれた2人が、互いに信じあい、求め合う姿として美しく描かれており、違和感はない。しかし、とにかく、この映画を 最もすばらしいものにしたのは、タン・ウェイの演技だ。新人女優でありながら、堂々とした演技と色気は群を抜いている。アジアのポップシンガー、ワン・ リーホンも 印象的だった。


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