ジャーナリスト Kei Nakajima

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特筆記事

その29
特筆記事

(2012年8月)

3か月ぶりのホームページの更新です。昨年秋にブログを始めてから、ホームページの更新はだんだんと間が空くようになりました。日々の動きについては、ブログ(http://keinakaji.exblog.jp/)のほうをご覧いただけたらと思います。

5月10日に発売した著書 『中国人エリートは日本人をこう見る』(日経プレミアシリーズ=893円)は、おかげさまで現在も好評を博しています。

領土問題、歴史認識など問題山積の日中関係ですが、個人レベルでは、中国人は日本人や日本という国のことをどう思っているのだろう? そんな素朴な疑問や問いかけにできるだけ答えた本になっていると思います。

こんな時期だからこそ、同著を手に取り、日本のメディアによって植えつけられた中国に対する先入観を改めていただけたら、と思います。きっとそれが、今後の日中関係によい影響を与えてくれると信じています。

発売から3カ月の間、本の売れ行きを見守り、あまり新しい活動はできませんでしたが、そろそろ新たな取材テーマを見つけて、目標に向かって歩き始めなければ、と思っているところです。おもしろいことに、発売直後から、多くの人から言われた言葉といえば「それで、次はどんな本を書くのですか?」という質問です。

苦労して書いた本なのに、もう次の本の話ですか〜?とびっくりすると同時に、ちょっとさみしい気持ちになりました。確かに2、3カ月に1冊のペースで書くようなツワモノもいますし、そこまでいかなくても、1年に1冊という人もいるでしょう。私から見れば、それでもかなりのハイペース。いや、無理というものです。某大御所の作家のように、自分に代わって誰かが取材を半分やってくれたり、資料集めは全部編集者まかせ、というのなら別ですが。

取材はそんなに簡単なものではありません。相手がいて、準備があって、インタビュー時間を取ってもらい、そこからだんだんと中身を詰め深めていく・・・・・。テーマに沿って進めていっても、無駄なことも出てくるし、大量の調べ物も出てきますし、たとえひとりの評伝だとしても大変なことです。

あまりにも次々と本を書く人がいるから、周囲の人も「それで、次の本のテーマは?」と気軽に聞くのでしょうけれど、正直言って、その質問に答えるのは苦痛でした。「いえ、まだ今は、この本を多くの方に読んでもらいたいので」というと、たいていの場合は納得していただけますが、それでも、まるで私が怠けているように感じる人もいたようです。

私は1冊の本を大切にしたいし、読者にも大切にしてほしいと思います。自分が本を書くようになって、ほかの人の本も大切にするようになりました。これから先、残された人生で、あと何冊書けるかわかりませんが、自分も誰かの心に残る本を書いていきたいと思っています。

(2012年8月)


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